渡邉容疑者 “詐取金”カジノにつぎ込む?…「暴行された」元妻の告訴“妨害工作”か【もっと知りたい!】(2023年2月2日)
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フィリピンを拠点にした特殊詐欺グループのリーダー・渡邉優樹容疑者(38)の交際相手の女が、“運び屋”として高齢者らから盗んだ数千万円の現金を、日本からフィリピンへ繰り返し届けていたことが明らかになりました。
■交際相手を…現金回収する“金庫番”に
大阪地裁の判決(2020年):「(女は)犯罪収益を確実に回収することに貢献しており、ピンポイントだが、重要な役割を果たしたと言える」
2020年、窃盗の罪で懲役4年6カ月の実刑判決を言い渡された、32歳の女。この女は、フィリピンの収容施設にいて、特殊詐欺事件で逮捕状が出ている渡邉容疑者の交際相手でした。
大阪地裁の判決:「被告人は2019年3月、知人からの紹介でマニラを訪れ、実業家と称する渡邉優樹(容疑者)と会い、男女の仲になった」
渡邉容疑者に信頼されていたのでしょうか。被害者のキャッシュカードを使って引き出した現金を回収するなど、“金庫番”を任されていたといいます。
3年ほど前、女は新宿御苑前駅近くの路上で、仲間が盗んだキャッシュカードから引き出された現金を受け取っていました。その額はなんと、1275万円でした。
女のフィリピンへの渡航回数は、2019年だけで7回。毎回、数千万円を渡邉容疑者の元に運んでいたとみられます。
■“カジノ”で軍資金尽き?「ホテルが通報」
合わせて億単位の金を、女に運ばせていたとみられる渡邉容疑者。なぜ、そこまで金が必要だったのでしょうか。渡邉容疑者を知る人は、次のように話します。
特定非営利活動法人「五仁會」・竹垣悟代表(71):「(Q.渡邉容疑者のフィリピンでの生活は?)フィリピンの五つ星の高級ホテルで、カジノで豪遊していたと聞いた」「(Q.VIP専用エリアで?)もちろん、VIPルームです、渡邉優樹容疑者はね。時には、フィリピン女性を連れて行っていたと聞いた。ホテル・カジノ関係者によると、(渡邉容疑者は)『入れ墨があったが、おとなしかった』と聞いた」「(Q.拘束された時、金に困っていた?)カジノで使いすぎたんだろうね。高級ホテルに払う金が滞り出して、それでホテルからの通報で、誕生日の前日に拘束されたと聞いた」
■抜き打ち捜索…スマホ捜す中“着信音”
渡邉容疑者は2021年、フィリピン当局に拘束されビクタン収容所へ。しかし、その後も強盗や窃盗事件に関与した可能性が浮上しています。
この収容所では先月31日、現地当局による抜き打ちの捜索が行われましたが、当局の本気度がうかがえる新たな映像を入手しました。
捜査員:「お前、日本人か?」「座れ!座れ!座れ!携帯電話を持ってるか?」
立っている上半身裸の男をひざまずかせる捜査員。部屋の隅々まで捜索すると…。
捜査員:「携帯電話だ。携帯があったぞ」
捜索で1台が見つかった直後、別の場所からも着信音が鳴ります。
捜査員:「どこだ、どこだ」
3分間の映像で2台の携帯電話が見つかり、押収されました。この映像に映る男が、逮捕状が出ている4人の容疑者と関係があるのかどうかは分かっていません。
一方、ビクタン収容所には、主犯格の渡邉容疑者のほか、特殊詐欺グループのメンバーの今村磨人容疑者(38)、藤田聖也容疑者(38)、小島智信容疑者(45)の合わせて4人が収容されています。
■一斉送還へ…元妻告訴は“妨害工作”か
一方、焦点となっている主要メンバー4人の身柄引き渡しを巡り、今月1日にフィリピン政府は、大きな方針決定をしました。
レムリヤ法相:「4人全員を送還できると確信しています。日本政府から『可能ならば一度で全員を』と頼まれたので、それに応えるために、あらゆる調整をしていきます」
4人全員を同時に強制送還するというのです。具体的な時期についても、マルコス大統領が訪日する8日までには実現したいと強調しました。そのためには…。
レムリヤ法相:「すべての訴えが棄却されねばならないので、それを目指します。そうすれば、一挙に問題を解決できる」
4人のうち渡邉容疑者ら3人は現在、フィリピン国内で別の事件の裁判手続きが続いているため、送還できない状態です。
ただ、渡邉容疑者に「暴行された」と訴えているのは元妻で、フィリピン政府は、この訴訟を日本への送還を妨げるための“捏造(ねつぞう)”との見方を強めています。
法務省の担当者も、こう自信をのぞかせました。
法務省担当者:「2日(きょう)はビッグデイになるでしょう。複数の裁判が棄却される見通しですから。金曜日にも再び棄却されれば、週明けには送還の準備が整うでしょう」
(「グッド!モーニング」2023年2月2日放送分より)
[テレ朝news]