政府、IR実現へ準備「カジノを悪と決めつけは暴論」(20/01/07)
IR(統合型リゾート)事業を巡る汚職事件が発覚するなか、7日に政府は「カジノ管理委員会」を発足させました。野党は反発を強めています。政府は追及を受けているIR疑惑をどう乗り切るのでしょうか。
(安間由太記者報告)
安倍政権としては複数の自民党議員が捜査の対象になってはいるものの、これはあくまで議員個人の問題だというスタンスで、政権を揺るがすような事態とは捉えていません。菅官房長官は7日の会見で「できるだけ早期にIRを実現できるよう準備を進めていきたい」と、これまでと変わらない姿勢を示しました。また、ある政府高官は「国会議員が汚職事件に関わるのは論外だが、それをもってカジノそのものを悪だと決め付けるのは暴論だ」と野党側を牽制(けんせい)しました。ただ、こうした姿勢は警戒感の表れともいえそうです。IRは安倍政権が成長戦略の起爆剤と位置付けた看板制作の一つです。それが疑惑によって方針変更を余儀なくされる事態は避けたいのが本音です。必要な説明は尽くしたうえで、計画通り事業を進めていくことで政権は一切、関与していないということを示す狙いもありそうです。
[テレ朝news]