【異質】な読後感を残す手塚治虫の異色短編集「ザ・クレーター」精神闇堕ち中に執筆したダークで痛烈な社会風刺炸裂の衝撃作！

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【異質】な読後感を残す手塚治虫の異色短編集「ザ・クレーター」精神闇堕ち中に執筆したダークで痛烈な社会風刺炸裂の衝撃作！

コメント（9件）

市川智丈より:

2021年11月23日 6:06 PM

この短編集では、オクチンというキャラが主役になる話が多いのですが、その名前がタイトルに入っている「オクチンの奇怪な体験」も結構いいかなと思います。皮肉な終わりですが心が温まる様な余韻があります。ベースには、原爆被害の恐ろしさもしっかり入っていますし。

返信
小出道場より:

2021年11月23日 6:06 PM

表紙がもうど変態！

返信
寓愚羅内より:

2021年11月23日 6:06 PM

ありがとうございます。この中のどの短編も好きで順位はつけられません。小学生の頃に読みましたが、クレーターの男、私はうらやましいと思いました。気が狂うほどの孤独だと思いますが、できるなら私も一人月に残って、滅亡して輝く地球を眺めたいと。『溶けた男』にはさいとうたかをの尻が出て来ますね。手塚治虫の描く学校はどれも好きで、ときどき夢に出て来ます。大磯行きの電車って、品川駅だったんでしょうか。鈴が鳴った、昆虫マニアの手塚治虫ならではのプロットですね。あの虫は架空の虫なんでしょうか。子供の頃は気づきませんでしたが、泊り客の三人とも罪の意識にさいなまれてはいるものの、よく考えると自分で記憶を都合よく美化しているフシもあり、そこが一層怖いです。バイクのレーサーが歌っている弘田三枝子の『人形の家』は最新のヒット曲でした。墜落機、フレドリック・ブラウンの『ライリーの死』からヒントを得たのかもしれませんが、見事に別の作品に仕立て直しています。あの基地はウルトラマンの科学特捜隊みたいでした。お母さんの泣くシーンでは私も号泣しました。風穴（フウケツだと思っていました）、いつどこから入れ替わっているのか、いくら読んでもわかりません。いろいろ怖い解釈がでてきます。映画『着信アリ２』のプロットは少し似ている気がします。八角形の館。医者になろうか漫画を描こうか悩んだ手塚本人の過去に根ざしているんでしょうね。子供の時は怖いと思わず、むしろ行ってみたいとワクワクしましたが、自分で車を運転するようになって急に怖くなりました。ただ真っ黒の標識って、ものすごく怖いです。よくこういう小道具を思いつくものだと思います。今でも、交通の少ない道を走っていると怖くなります。もし黒い標識が立っていたら、自分は発狂するんじゃないかと。第一話の『二つのドラマ』、『君の名は。』を見たときこれも思い出しました。医者に疑いがかかりそうなものだとは思いますが、それでは面白くありませんね。話のマクラで、人間を描く話は無限にできると書いていますが、手塚治虫の恐ろしさを見せつけられる気がします。きっと手塚自身、通常の人間では耐えられない無限のストーリーの奔流の中にいて、生涯に描き止められたのはそのほんの一部だったんじゃないでしょうか。

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栄田正剛より:

2021年11月23日 6:06 PM

ザ・クレーターはかなりインパクトがありますね。手塚治虫氏がスランプは、ブラックジャック連載開始までが手塚治虫氏のスランプだと思います。少年期が終わり思春期に入る中学1年、2年、3年と言う雑誌が出ていた時どの学年に出たのかは分かりませんし、タイトルも分かりませんがクロノスと言う黒馬がめんどうを見ている少年との間で共有したクロノスを通して描かれた狂気。少年の父親も戦争に出征して大陸にいたとき、自分がめんどうを見ていた軍馬とで上官殺しをしていることもあり、クロノスをめぐっての確執がありました。掲載された雑誌が雑誌でしたので、単行本に収蔵されているとすれば手塚治虫全集にしかないと思います。
ザ・クレーターのコンセプトが少年誌に完成した形がクロノスと言う黒馬が出て来るストーリーだと思っています。

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西嶋孝一郎より:

2021年11月23日 6:06 PM

『クレーターの男』を評論するなら
『火の鳥.未来編』死ねない体‥マサトの現代版( 1970年代)でしょうか
ミイラになってまで人類の結末を観察させられる生地獄、

返信
Arthur Hailey より:

2021年11月23日 6:06 PM

「クレーターの男」私も好きです。逃げ出した主人公は、その後宇宙人として月面で生きていくのかと想像すると絶望感が凄いですね。「八角形の館」は、体が二つに…って話しでしたでしょうか？手塚先生は自身の闇を読者に食らわして、世間の厳しさを伝えたかったんですかね。（笑）解説面白かったです。

返信
中村陽子より:

2021年11月23日 6:06 PM

手塚先生のスランプ……それは手塚先生の感性や作品が古くなったとか、時代遅れとかいうものではないですよね、先生が自身の作品によって間接的に育てた後輩たちの作品が、世界を席巻し、人々の心を捕らえていて、人々がロックやポップスよりもクラシックに魅力を感じる余裕がなくなっていただけの問題と同等のように感じます。
もし今の世界の現状を目の当たりにしたら、手塚先生は何を感じ、どういった作品を生み出していたのだろう……と考えざるを得ません。

返信
ヒマワリのタネより:

2021年11月23日 6:06 PM

某さんが語っている様に手塚先生スランプ期の短編集ですね。でも「アラバスター」執筆時の絶望感は
鳴りを潜め、先生なりのリハビリをこの短編を描く事で癒して行ったのだと、今にして思います。
ちなみに私の好きな話は「溶けた男」、とにかくラストがショッキングでした。

返信
Jericho Suenaga より:

2021年11月23日 6:06 PM

「ザ・クレーター」は読んではいないのですが、「クレーターの男」は手塚治虫のなんらかの短篇集で読んで記憶に残っています。
某さんの好きな作品なんですね。

今回もわかりやすく楽しい動画ありがとうございました。

返信

【異質】な読後感を残す手塚治虫の異色短編集「ザ・クレーター」精神闇堕ち中に執筆したダークで痛烈な社会風刺炸裂の衝撃作！

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